overview
プロジェクト概要
「ローカルM&A」の啓蒙
「後継者不在が社会問題として注目されはじめるなかで、せっかく経営してきた大切な会社をつぶすことなく次世代につないでいってほしい。それが地方都市の活性化にもつながるということを伝えたい――」新潟エリアを中心にM&A現場の最前線に立つ小川さまは、「M&Aは大企業の経営戦略のひとつではなく、ローカルエリアの中小企業にとって会社を救う最適解となる」という考えをお持ちでした。その考えを啓蒙すべく、書籍化およびブランディングをご提案したプロジェクトです。
ご依頼の経緯
もともと、絆コーポレーションさまのコーポレートサイトで約2年間、SEO対策をお手伝いしていました。コラム制作・運用を2〜3年ほどサポートしていました。コラムのコンテンツが溜まってきたこと、かつ過去に書籍を出版されていて、そのときの反響がよかったということもあり、書籍出版の相談をいただいたことがきっかけでした。
quest
member
メンバー紹介
メンバー紹介は準備中です。
process
探求の道のり
ターゲットとゴールを明確にすることが出発点
佐藤(圭)
小川さまは「ローカルエリアのM&Aについての本にしたい」という漠然としたご希望を持っていましたが、いま掲げておられる「ローカルM&A」という具体的な言葉としては、まだ確立していない状態でした。
佐藤(早)
そうですね。そのため、書籍の出版によって「どんなメッセージを伝えたいか」「だれに届けたいか」「この出版によって叶えたいゴールはなにか」ということを一つひとつ議論するところからプロジェクトをスタートさせました。そして書籍の方向性や章立てを詰めていきました。
佐藤(圭)
議論のなかで、今回掲げている「ローカルM&A」という言葉が具体的に現れたんですよね。そこから「ローカルM&A(=ローカルエリアの中小企業のM&A)の専門家」として小川さまをブランディングするという「出版のゴール」を設定し、その後の取材をへて書籍の全容がだんだん固まっていきました。
value
価値の創造
書籍化は、最も効率的かつ効果的なブランディングになる
佐藤(圭)
それまで絆コーポレーションさまのコーポレートサイト内でも、小川さまの考えを発信していましたが、デジタルマーケティングでは限界があると感じたことも、今回の書籍化の理由のひとつでした。デジタルマーケティングで訴求できるターゲットと書籍とで、訴求できるターゲットや内容はすこし異なります。書籍を出版することで、ブランドとして認知されるとともに、ブランド価値が明文化されて、広い伝播力が期待できる。打ち合わせと取材を通して、小川さまの考えは、書籍出版の効果と相性がよいという確信をますます高めましたね。
佐藤(早)
「ローカルM&A」という言葉は、取材のなかで生まれました。簡単にいえば「ローカルエリアの中小企業のM&A」という意味ですが、端的でわかりやすく引きが強いし、「ローカルエリアのM&Aによって日本社会・経済が変わる」という小川さまのビジョンが込められていて、力強い言葉だと思います。小川さまをその第一人者としてブランディングするという出版のゴールを制作チーム内で共有し、原稿や装丁に落とし込んでいきました。
佐藤(圭)
今回の大きな課題は、ターゲットの業種や規模感がバラバラであるということです。読者層の多くはローカルエリアの中小企業の経営者と設定していましたが、業種や規模は多岐にわたりますから、あらゆる読者が読んでおもしろく、ためになる内容にするという点に苦心しました。そこにいちばん注力しましたね。
「気軽さ」と「専門性」を併せ持った1冊に
佐藤(早)
「どんな業種・規模の企業経営者が読んでも参考になる1冊」とするために、小川さんのご経験をヒントにしました。小川さまはさまざまな経営者さんのお話をお聞きになられていて、それが強みのひとつです。そこで、小川さまのご経験から読者像をできるかぎり具体的に、しっかり描き出すとともに、客観的なデータも参照しながら読者の視点に立って原稿内容を固めていきました。
佐藤(圭)
一般的に、M&Aにまつわる書籍は多く出版されていますが、すごく専門的で複雑なものが多いんです。本書は、夜寝る前にさらっと読めるようなライトさを意識したのも成功のポイントだったかと思います。時間のない経営者の方は、デジタル媒体から情報を得ることも多いと思いますが、その手軽さに負けないこと。もちろん専門的な内容も盛り込みましたが、読者がスムーズに理解できるよう留意しました。
佐藤(早)
いまはネットやSNSでいくらでも知識を仕入れることができますが、専門的な知識は、Webで調べるには限界がありますよね。そう考えると、紙媒体だからこその信頼性がある。出版業界は年々縮小してWebが台頭していますが、そのなかでも書籍はまだまだ生き残るし、必要性が高まっていくとわたしたちは考えています。出版のゴールと読者ターゲット、読者が本書を読んで得られるメリットをしっかり打ち立てたうえで制作を進めることで、他書との差別化に繋げることができたと思います。書籍は出版したら終わりというわけではありませんので、ブランクエストならではのクロス的な施策をもって、引き続きさまざまな面でサポートさせていただきたいと思います。
voice
お客様からの声
この1冊から、新たなストーリーがはじまる
新潟の主要書店はもちろん、都内でも平積みや面出しされた書店が多く、反響は上々でした。小川さまからは、「クライアントや営業先に本書を渡すことで、自分がどんな思いでM&A仲介という仕事をやっているかを伝えられるので出版してよかった」「この本をきっかけに遠いローカルエリアの経営者からの問い合わせが増えた」というお言葉をいただいております。
また、小川さんと働きたいという方の採用にダイレクトに繋がっているところも波及効果としてあったということもお聞きしています。
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